このビジョンは、「2050年に南信州を日本一住みたい地域にするための絵姿を描こう」という佐藤広域連合長の言葉から作業をスタートしました。今から30年後、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道が開通したこの地域が、どのように変わっているのか予測することは難しいですが、今ここに住む私たちが、いつの日か次の世代にバトンを渡すとき、「この地域に住んで良かった。これからも住みたい、住み続けて欲しい」と思える地域でありたいと思います。
住みたい地域とはどんな地域なのか。その答えは1つではありません。人によって様々かもしれません。しかし、より多くの人々が住みたいと思う地域の未来像を描くことは可能だと思います。大切なことは、「住みたい地域」のイメージと方向性を全体で共有し、その実現のために、限られた資源を効果的に投入していくことではないでしょうか。
この南信州リニア未来ビジョンは、そんな思いで策定したものです。一般的な行政計画のように「決定したもの」ではありません。地域の皆さんの意見を聞きながら、さらに成長させていきたいと考えています。