リニア中央新幹線が開通すると、三大都市圏と南信州地域の時間的距離は大幅に短縮され、三遠南信自動車道開通の効果とも相まって、「ヒト、モノ、コト」の流れが大きな潮流となり、この地域に様々なインパクトを与えると予想されます。このような大型交通インフラ整備を千載一遇の好機と捉え、新たな交流と地域資源の拠点を形成していくことが、南信州地域の発展につながっていくと考えます。
南信州広域連合が策定した令和2年度から6年度までを計画期間とした後期基本計画の中では、リニア開通の効果を地域振興に活かす観点から、この地域をどのようにしていきたいかをビジョン(絵姿)としてまとめていくこととしています。
折しも世界的なコロナ禍に直面し活動が制限される一方で、デジタル社会の急速な進展や地方回帰への関心の高まり、健康志向など、新たな価値観も生まれてきています。南信州広域連合では、4つのエリアに分かれて行われた議論をもとに、ビジョンを策定しました。このビジョンは、いわゆる行政計画ではありません。郡市民の皆さんと地域づくりのイメージを共有するための一つの提案です。これをもとに、「2050年に南信州を日本一住みたい地域にするためには」をテーマに、皆さんと意見交換をしていきたいと考えています。